アービトラージ

アービトラージとは日本語で裁定取引とも呼ばれる、同一の価値を持つ金融商品の金利差や価格差を利用し、割安なほうを買い割高なほうを売り、利ざやで稼ぐ取引手法です。

証券取引では、株価指数等の現物価格と先物価格を利用した取引等が代表的な手法で、主に機関投資家が低リスクで利益を得るために行います。

暗号資産(仮想通貨)取引におけるアービトラージでは、暗号資産交換業者間の価格差を利用します。暗号資産市場は、株式のような公開市場ではないため、同じ銘柄でも交換業者ごとに価格が異なります。そのため、交換業者間の売買価格差を利用することでアービトラージ取引を行うことができます。

例えば、ビットコインのみに銘柄を限定し、その価格を複数の交換業者にて確認します。ある交換業者では1BTCの売却価格が500万円であるのに対し、別の交換業者では購入価格が480万円だとすると20万円の差額が生じます。このように取引価格に大きなずれが生じているタイミングを見つけることができれば、アービトラージ取引を行うチャンスとなります。このタイミングで価格の安い交換業者にてビットコインを購入し、すかさず価格の高い交換業者にて売却できれば、その利ざやで利益が確定します。

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